産後に子宮下垂 子宮脱になったらどんな自覚症状がでるの?

こんにちは。看護師臨床経験23年、骨盤底筋パーソナルトレーナーの北條裕紀恵です。
出産後に子宮が下がっていると言われたけど自覚症状がないあなた。
今は症状がないけど、これから子宮がもっと下がるとどんな自覚症状が出てくるのか不安ですよね。
今回はそんな産後のあなたのために、子宮が下がって子宮脱になるとどんな自覚症状が出てくるのか分かりやすく説明します。
今回の記事は、産後に子宮下垂や子宮脱と言われた方に向けて書いています。
もくじ
産後に子宮下垂と言われたあなたは…
1人目は4,000gを超え、会陰切開をして出産。
2人目も3,000g後半で会陰切開。でも産後の経過は特に問題なく無事に退院。
そして、2人目の出産後、1ヶ月検診に行ってみると医師から「子宮が下がっていますね」と言われてしまったあなた。
しかし、そもそも自覚症状のないあなたは、「子宮が下がっている」と言われてもその場ではピンとこないはず。
子宮が下がってるって言われても別に何も感じないんだけど…
あなた
それもそのはず、子宮が少し下がっていてる初期段階では特に自覚症状がない方がほとんどなんです。
しかし、今後少しずつ子宮が下がってくればきっと自覚症状が出てきます。
いったい子宮脱の自覚症状とはどんな症状なのか、それを知っておけば今後いち早く気付くことができますからチェックしておきましょう!
産後の子宮脱になった時の自覚症状は?
子宮が少しずつ下がってくる子宮脱。その自覚症状は、どれだけ下がっているか程度によって感じ方が違います。
また、感じ方は人によって違いますので以下の症状が絶対ではありません。
産後の子宮脱の自覚症状【初期】
子宮が本来の位置より少しだけ下がる初期の段階では、自覚症状を感じない方がほとんどです。
そのため、子宮が下がっていると自分では気づきにくくなります。
産後の子宮脱の自覚症状【中期】
子宮が股の途中まで下がってくると、ちょっとだけ以下のような股に違和感やなんとも言えない不快感が出てきます。
- 股に何かが挟まっている感じ
- ピンポン玉が挟まっている感じ
- 股が膨らんだ感じ
- 股から何か引っ張られる感じ
タンポンを使用したことがある方は、中途半端に挿入した時、不快感や異物感を股に覚えたことないですか?そんな不快感を覚える方もいるようです。
産後の子宮脱の自覚症状【後期】
子宮がさらに下がってきて、外に出てきてしまうと股にもっと強い不快感や違和感が出てきます。
- 明かな異物感
- すれるための痛み
- 出血
このような明らかな自覚症状が出てきた場合、生活に支障がでてきますので我慢せずに出産した婦人科を受診しましょう。
出血などがある場合は適切な処置が必要ですので早めに病院へ行きましょう。
また、出産後に下がってくる臓器は子宮だけではありません。膀胱や直腸も下がってきます。
このような状態を骨盤臓器脱と言い、その人の症状や生活スタイルに応じて治療はさまざまです。
治療についてはこちらの記事を参考にしてください。
産後の子宮下垂で自覚症状がなくてもリスクはある!今からしっかり対策を!
産後に子宮下垂があり自覚症状がなくても、今後もっと下がって子宮が出てきてしまうリスクは十分にあります。
現在、少しでも子宮が下がっているということは骨盤底筋という筋肉が弱っているということです。
そのまま放置すれば、骨盤底筋は弱っていく一方です。もし、あなたが3人目の出産も考えているならなおさら!今から骨盤底筋を鍛えましょう!
骨盤底筋を鍛えるためには骨盤底筋トレーニングが有効です。
そして、骨盤底筋トレーニングは骨盤内の血流が良くなるため産後の骨盤内の復古にもつながります。
産後の方は、次の3つのコツをつかんで積極的に骨盤底筋トレーニングをしましょう!
正しい骨盤底筋トレーニングをするための3つのコツ
正しい骨盤底筋トレーニングとは、呼吸と連動させて動かし自分の内側に吸い上げるように力を入れることです。
骨盤底筋を効果的に鍛えるための3つのコツは、
- 骨盤底筋の場所を理解し自分の意思で動かす
- 全身リラックスして骨盤底筋だけを動かす
- 呼吸を使って効果的に動かす
あなたは、全身に余計な力を入れず骨盤底筋だけを意識して、また呼吸と連動させて動かすことができますか?
1.骨盤底筋の場所を理解し自分の意思で動かす
骨盤底筋は見えない筋肉なのでまずは体のどの部分にあるのか理解するのが大切です。
骨盤底筋は、胴体の底にあり、骨盤の内側に恥骨から尾骨にかけてハンモック状に広がっています。
そうは言っても実際にどこにあるか意識できないですよね。そんな時は下記のようにしてみてください。
- 自転車のサドルに当たる部分
- 椅子に座り左右のお尻の骨が当たる箇所の内側に広がる部分
また、椅子に下記のようにロール状のバスタオルを置いて股間に当たるように座っても良いですよ。
骨盤底筋を意識する方法は他にもありますのでこちらの記事も参考にしてください
骨盤底筋トレーニングをするなら骨盤底筋をしっかりと意識しましょう!
2.全身リラックスして骨盤底筋だけ動かす
骨盤底筋は、関節運動がないため動いているか分かりにくい筋肉です。
そのため、場所を理解したらそこに意識を集中させ下記のようにイメージしてみてください。
- 尿の出口と肛門をギューッとくっつけるイメージ
- 膣の中に吸い上げるイメージ
- 尾骨にシッポがあり、それを手前にクルクルと巻く
3.呼吸を使って効果的に動かす
筋肉を収縮させるためには、まずは緩めないといけません。そのため、トレーニングする前には全身の力を抜いてリラックスすることが大切です。
そして、骨盤底筋を動かす時は余計な力が入ってないか下記の点に注意しましょう。
- 肩の力を抜く
- 呼吸時に力まない
- お腹に力を入れない
- 左右のお尻は力まずに動かさない
胴体の奥には、横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋からなるインナーユニットと言われるものがあり、この4つの筋肉は連動して動いています。
横隔膜は呼吸と共に動きますから、息を吸うと横隔膜は下がり、息を吐くと上がります。
そうすると、骨盤底筋は下記のように動きます。
- 息を吸い横隔膜が下がるとゆるみ
- 息を吐き横隔膜が上がると締まる
このため、呼吸を利用して骨盤底筋を鍛えることがコツとなるんです。
ですので、呼吸を使って骨盤底筋トレーニングをするコツは、
- 息を吐きながら締めて
- 息を吸う時に緩める
呼吸を止めて押し出さないようにしましょう!
正しい力の向きは、胃の方に吸い上げるのが正しい向きです。外に押し出すのは逆効果になってしまいます。
自分のトレーニングが間違っていないか確認しましょう!以下の記事も参考にしてください。
骨盤底筋を自分で効果的に鍛えるための5つのコツを教えます
骨盤底筋トレーニングの正しい方法は力を入れる方向と呼吸に注意する
まとめ
産後に子宮が下がっている子宮下垂と言われても、初期の段階では自覚症状はほとんどありません。
症状は、子宮の下がっている程度によって異なり感じ方には個人差があります。
一般的に言われている自覚症状は以下になります。
- 【初期】ほとんど自覚症状なし
- 【中期】股に挟まった不快感・違和感・異物感・下垂感・膨らむ感じなど
- 【後期】股の強い異物感・不快感・痛み・出血など
今、自覚症状がなくても子宮が下がっていると言われたなら女性にとって大切な骨盤底筋が弱くなっている証拠です。
今後、子宮が下がってこないようにするためにも骨盤底筋トレーニングを積極的に行いましょう。
骨盤底筋トレーニングによって骨盤内の血流がましますので骨盤復古にもつながります。
骨盤底筋トレーニングを自分でやってみても正しく動かせているか不安、またこれからどうなるのと悶々としているという方は私がサポートします!
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