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骨盤臓器脱でリングペッサリーを使うなら自分で出し入れをしよう!

ゆきえ
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ゆきえ
骨盤底筋パーソナルトレーナーをしております。20年以上看護師として現場で働き、骨盤底筋訓練の指導を1対1で5年間行ってきました。産後の尿漏れや膣のトラブルでお困りの方にお役に立つ記事を書いています。
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こんにちは。 骨盤底筋こつばんていきんパーソナルトレーナーの北條ほうじょうゆきえです。

 

インナーユニットの1つである骨盤底筋こつばんていきんは、胴体どうたいの一番底にあり内臓を支えている筋肉です。

 

インナーユニットイラスト

 

この骨盤底筋が弱くなると、膣めがけて膀胱ぼうこう子宮しきゅう直腸ちょくちょうなどの臓器が落ちてきます。

骨盤落ちてくる図

 

このような、膣から膀胱などの臓器が落ちてきてしまう病気を骨盤臓器脱こつばんぞうきだつと言い、女性特有の病気です。

 

骨盤臓器脱について詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
女性の骨盤底筋が弱くなると起こる病気、それは骨盤臓器脱(子宮脱)

 

骨盤臓器脱の治療には、手術をせずに膣の中に器具を入れて臓器を支えてあげる方法と手術をする方法があります。

 

膣の違和感はあるけど、手術するほど困っていないという時、多くの人は膣の中に器具を入れて様子を見ることになります。

 

膣の中に入れる器具は、総称してリングペッサリー、またはリングと言われています。

 

このリングペッサリーを膣の中に入れると、臓器が落ちないようにストッパー的な役割をしてくれます。

 

骨盤臓器脱でリングペッサリーを使う場合、自分で朝晩毎日出し入れをして管理することが大切です。

 

なぜなら、リングペッサリーを入れたままにすると膣がただれ出血などのトラブルになるからです。

 

今回は、リングペッサリーを使っている場合、なぜ毎日出し入れする必要があるのか、また自分で出し入れする時の具体的な方法を説明します。

 

この記事はこんな人にオススメです。

  • 膣から少し出ている感じがして今後が心配な人
  • リングペッサリーを今後使おうと思っている人
  • リングペッサリーを今使ている人

 

どうしてリングペッサリーを自分で出し入れした方が良いのか?

自分で出し入れして管理する方法を自己着脱方式といいます。

 

先ほどもお話ししたように、現在のリングペッサリーの管理は、自分で毎日出し入れをする方法が基本です。

 

基本的に、朝起きたら入れて、夜寝る時に外すということを毎日行います。

 

このようなリングペッサリーを自分で管理するのは欧米では当たり前ですが、日本ではここ10年位のことです。

 

そのため、今でもずっと入れたままで、2~3ヶ月に一度だけ病院で交換するという管理方法も少なくありません。

 

ずっと昔のリングペッサリーは黒くてともて硬かったので自分での出し入れは難しかったかもしれません。

 

しかし、現在一般的に使用されているリングペッサリーは白くて柔らかいもの、その他の種類も柔らかい素材でできていますので自分で朝晩毎日出し入れすることは危険ではありません。

 

リングペッサリーを入れたまま放置すると

入れたままにするとどうなるの?

Bさん

 

リングペッサリーを入れたままに放置してしまうと

  • オリモノが増える
  • 出血する
  • 悪臭がする
  • 膣の中がタダレ感染する
  • 膣とリングペッサリーがくっついてしまう

 

最悪なのが、リングペッサリーと膣の粘膜がくっつき取れなくなることです。

 

こうなると手術でリングペッサリーを取り除くしか方法はありません。

 

では、ここから自分で出し入れする具体的な方法を説明していきます。

 

リングペッサリーを自分で出し入れする時に準備する物

リングペッサリーを自分で出し入れするためには少しだけ準備が必要です。

 

準備するもの
  • リングペッサリー
  • 潤滑ゼリー
  • 切れない紐(丈夫な糸)

 

全部が必要なわけではありませんので、自分でやり易い方法を見つけていってください。

 

リングペッサリー

リングペッサリーは、病院でフィッティングをして自分に合ったものを用意しましょう。

 

最近では、ネット通販でも購入が可能ですが、合わない物を無理に使うのは膣の粘膜を傷つけるため危険です。

 

必ず最初は、自分に合ったものを病院でフィッティングして選びましょう。

 

潤滑ゼリー

これは何に使うの?

Bさん

 

ゼリーは膣にスルっと入れやすくするためです。

ゆきえ

リングペッサリーが乾いたままだと、膣に入れる時に滑らないため、粘膜を傷つけてしまいますし痛みも生じます。

 

そのため、入れる時はゼリーなどで滑らせた方が膣粘膜への負担が軽減し入れやすくなります。

 

ゼリーは、ドラッグストアで購入できますしネット通販でも購入可能です。

 

ゼリーをわざわざ購入するのが面倒という方は、リングペッサリーに水をつけて滑らせても大丈夫です。

 

潤滑ゼリーはドラッグストアで買えるんですか?

Bさん

 

はい、ドラッグストアで買えまし、ネット通販でも買えますよ。

ゆきえ

 

 

切れない紐

どうして糸が必要なんですか?

Bさん

リングペッサリーに糸を付けておくと取る時に簡単に取り出せるからです。

ゆきえ

 

丈夫な糸をリングペッサリーに下記の写真のように結びつけます。

ウォーレスリング図

 

紐を付けたリングペッサリーを入れる時は、糸を手前にし、糸が膣から出るようにして入れましょう。

 

糸が切れて膣の中に残ってしまうと、膣の中が感染しますので切れない糸を使うことがポイントとなります。

 

丈夫なタコ糸、もしくはデンタルフロスなどを使いましょう。

 

しかし、糸を付けておくと尿で汚れるため付けない人も沢山いらっしゃいます。

 

糸を付けなくても指で抜き取ることができる人は、無理に糸を付ける必要はありません。

 

初めてリングペッサリーの出し入れをする時は、鏡で場所などを確認してみましょう。

 

しかし、大抵の人は、慣れると鏡は必要なくなってしまいます。

 

リングペッサリーの自己着脱方式の具体的な方法

必要なものを用意したら、先ずは手を石鹸で洗いましょう。

 

手を消毒するなど神経質にならなくても石鹸で洗えば大丈夫です。

 

膣に入れる向きは

膣の入り口は、縦長になっていますのでリングの向きも下記のようにして入れましょう。

リングの入れる向きイラスト

 

リングペッサリーをこの方向で膣に入れれば、膣の中で勝手にリングペッサリーが広がってくれます。

 

潤滑ゼリーを付ける

膣に入れる前に、リングペッサリーに潤滑ゼリーを付けましょう。

 

ゼリーは少しで十分ですよ。

ゆきえ

 

この時に、ゼリーをたっぷりつけてしまうとリングペッサリーが滑ってしまい入れづらくなります。

 

そのため、ゼリーはリングペッサリーに少しだけ付けて、ゼリーのついている所から先に入れましょう。

 

リングペッサリーではなく、膣の入口側に塗っておいてもいいです。

 

膣に入れやすいようにする

そのまま入れようとすると毛が絡まったり、皮膚を巻き込んだりで痛みの原因になります。

 

そのため、下記の図のように片方の手でしっかりと陰唇を広げて入れましょう。

陰唇を開く方法イラスト

 

また、膣から出ている部分がひどい人は、出ている部分を膣の中に押し込んでからリングペッサリーを入れましょう。

 

リングペッサリーをしっかりと膣の奥に入れる

リングペッサリーが膣の中に入ったら、膣の奥に押し込みましょう。

 

膣の中に指を入れて、硬いものが触れたら、それをグッと中に押し込みましょう。

 

この時に、中途半端に入れてしまうと違和感が強くなりますので、しっかりと奥まで入れましょう。

 

また、膣に入りにくい時は、リングペッサリーの輪を手で潰し小さくして入れてみてください。

 

リングペッサリーを押し込む方向は、真上にすると恥骨に当たってしまいます。

 

そのため、斜め後方を意識して入れてみてください。

 

リングペッサリーを奥まで押し込んで、歩いたときに違和感が無ければOKです。

 

リングペッサリーを入れる時の体勢は

リングペッサリーを挿入する時の体勢は、基本的に入れやすい姿勢ならなんでもOKです。

 

オススメは、

背をもたせるか体を横にする

 

リング挿入時の体位イラスト

 

上体は、壁や背もたれにもたれ、お尻をズリッと前に出すと入れやすくなります。

 

また、お腹が出ている人は、前に屈むとお腹が邪魔になりますので、横向きに寝ると入れやすくなります。

 

入れる時は、入れることに必死になり力んでしまいます。

 

力んでしまうと、膣から出ている臓器を押し出してしまうのでリングペッサリーが入らなくなってしまいます。

 

そのため、お腹に力を入れないようにリラックスすること大切です。

 

立った姿勢

立って挿入時のイラスト

 

立って入れる場合は、片足を椅子などに上げて入れると入れやすくなります。

 

リングペッサリーの取り出し方

リングペッサリーを取り出す時は、膣の中に指を入れて引き抜きます。

 

膣に指を入れたら、指をリングペッサリーの輪に引っかけ、真下ではなくやや斜め前方に引き抜きましょう。

 

紐を付けている場合は、紐を引けば簡単で出てきます。

 

指に引っかけるのは難しそうですね。

Bさん

 

その場合は、息張り下腹部に力を入れるといいですよ。

ゆきえ

 

膣の中に指を入れてもリングペッサリーを探せない人は、下腹部に力を入れて息張ってみましょう。

 

息張ることで、奥に入っていたリングペッサリーは押し出されますので取り出しやすくなります。

 

リングペッサリーの保管方法

リングペッサリーを外したら、石鹸やボディーソープで汚れを洗い流しましょう。

 

洗った後は、きちんと乾燥させ、タッパーやジッパー付きビニール袋などで保管しておきましょう。

 

きちんと水分を拭き取り乾燥させないと雑菌は増えやすくなりますのできちんと乾燥させてください。

 

タオルやティッシュなどで丸めて置いておくのもいいですが、ごみと間違えられて捨てられたり、ペットにかじられたりしますので注意しましょう。

 

その他

リングペッサリーには、沢山のサイズと種類があります。

 

どんなリングペッサリーを使っていてサイズは何か、自分できちんと把握しておきましょう。

 

自分が使っているリングをメモしておくことをオススメします!

ゆきえ

 

自分の使っているものをメモしておけば、病院が変わってもすぐに対応できます。

 

また、リングペッサリーを入れたまま他の病院に入院した場合、その病院にリングペッサリーを入れていることを必ず報告しましょう。

 

以前の学会の事例報告で、脳梗塞で入院し、寝たきりになった患者さまからリングペッサリーが出てきたという事例報告がありました。

 

この事例は、突然臭いの強いオリモノ多くなり診察してみてリングペッサリーが入っているのに気付いたということでした。

 

このようなことにならないためにも、できたら家族の方にリングペッサリーを使っていることを伝えておくといいでしょう。

 

言い辛いなら、保険証やお薬手帳と一緒にリングペッサリーの種類とサイズのメモを入れておくといいでしょう。

 

また、2~3日くらいなら入れたままにしても大丈夫ですので、そのまま温泉旅行にも行って問題ありませんよ。

リングペッサリーの種類について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
リングペッサリーの種類は沢山あります!自分に合ったものを選ぼう!

 

リングペッサリーを入れていても特に制限はありません。制限にちて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
リングペッサリーを勧められたら読む記事 リングペッサリーについてよくある質問をまとめてみました

 

まとめ

いかがでしたか。

 

初めは皆さん抵抗されますが、ほとんどの方はすぐに慣れてしまいます。

 

私が外来で指導した最高年齢は83歳の方でしたが、ご自分で出し入れできるようになりました。

 

リングペッサリーを入れたままにしてしまうと膣がただれ感染し出血します。

 

このような状態になると、膣の中がきれいなるまでリングペッサリーは使えなくなります。

 

そのため、リングペッサリーを安全に、また長期間使うためには自分で朝晩毎日出し入れをし、膣を健康に保つことが大切になります。

 

しかし、リングペッサリーの自己着脱方式をしていても定期的な診察は必要です。

 

そして、リングペッサリーの交換は種類にもよりますが3ヶ月毎の交換が一般的です。

 

また、年齢や体の機能的な問題から、自分で出し入れできない方もいらっしゃいます。

 

そのような方は、病院での管理となり定期的な診察でチェックしてもらうことが大切です。

 

自分の体の中に入れるものです。

 

病院だけに任せにすることなく、自分できちんと管理していくことが大切です。そうすれば、トラブルなく長期間使えるとても良いパートナーになってくれます。

 

最後に自己着脱方式の動画をご紹介

ここで使われているリングペッサリーはMilexというものですが、手順はどのリングペッサリーでも一緒です。

骨盤底筋トレーニングをマスターしよう

あなたは、尿漏れや膣トラブルなどで悩んでいませんか?
女性のこのようなお悩みには骨盤底筋トレーニングが有効です。
誰にも言えないで悩んでいるあなたに、看護師歴20年以上でカウンセラーでもある私が骨盤底筋トレーニングを行いながらサポートします。
私の願いは、一人でも多くの女性が美しく軽やかに過ごせるようになることです。

生活指導

●骨盤底筋パーソナルトレーナー
●心理カウンセラー
  北條ゆきえ

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