50代・60代女性の尿もれは普通じゃない、諦めないで今のうちに対策を!

こんにちは。看護師臨床経験20年以上、骨盤底筋パーソナルトレーナーの北條ゆきえです。
50代~60代の女性で尿もれを経験したことがある方は少なくないでしょう。
現在では、女性の尿漏れに関する情報や専用パッドなどのCMも多くみられ、女性尿もれの認知度は高まっていますね。
しかし、中高年女性の尿もれを普通のことと捉えている方が非常に多くいらしてそのままにしている人は少なくありません。
50代~60代の中高年女性の尿もれは、決して普通のことではなく、仕方ないことでもありません。
一番大切なことは、尿もれによって生活の質を落とさないことです。もし、あなたが尿もれをしていて以前より生活の質が落ちたと感じているならそれは普通のことではないのです。
長野県で行われた調査では
質問紙に回答した985人(男性:350人平均年齢62.5歳̟̟±11.2、女性635人平均年齢64.3±11.4)を対象にした調査。
結果:尿失禁の有訴率は、男性で11.4%、女性で34.5%であり、年齢が高くなるほど有訴率も上昇した。
女性の尿漏れの頻度
年齢 総数 有訴率% 週1回
人数(%)週2~3回
人数(%)1日1回
人数(%)1日数回・常に
人数(%)40-49 92 28(30.4) 24(26.1) 2(2.2) 1(1.1) 1(1.1) 50-59 171 49(28.7) 36(21.1) 9(5.3) 4(2.3) 0(0.0) 60-69 176 60(34.1) 34(19.3) 14(8.0) 7(4.0) 5(2.8) 70-79 164 65(39.6) 36(21.9) 18(14.0) 5(3.0) 6(3.7) 80- 32 17(53.1) 8(25.0) 4(12.5) 0(0.0) 5(15.6) 引用:道川ら(2008)「中高年者における尿失禁に関する調査」,『日本公衛誌』7(55), pp449-445.
URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/55/7/55_449/_pdf
これから分かることは、女性の3割以上が尿もれし7割近くの方が尿もれがないんですから、全体の3割以上の女性が尿もれ経験しているから中高年の女性にとって尿もれは普通とはなりません。
そして、尿もれリスクは年齢が行くほど高くなりますから、ひどくならないうちに自分でできる正しい対策をしましょう。
その対策とは、骨盤底筋トレーニングです。骨盤底筋トレーニングは身体全体を動かす体操ではなく自分で意識的に骨盤底筋だけを動かすことが正しいトレーニングです。
どんな動きなのかご紹介していきますね。
もくじ
50代、60代女性で尿もれしている方、何か制限していることはないですか?
あなたが50代、60代女性で尿もれをしていたら考えて欲しいのです。
あなたは、尿もれが原因で何か制限していることはないですか?例えば…
- テニスやジムなど趣味や体力作りのスポーツ
- 仲間や夫婦で行っていたハイキング
- 仲間や家族などで行く旅行など
このような、尿もれがなかった頃は普通にやれていたことを、尿もれしてから知らず知らずに避けて日常を過ごしていませんか?
これらは、もしあながた尿もれしていなかったら積極的に参加していのではありませんか?
このような制限を知らず知らずにし、楽しみが制限されていくと閉じこもりになり心が沈んでしまう中年女性は少なくないんですよ。
尿もれがなかったら普通にできていたことを1つでも制限していたとしたら、やっぱり尿もれしていることは普通のことではないですよね。
50代、60代女性で尿もれしたら先ずはこれを試してみよう!
50代、60代女性の方々が尿もれしたらどうしているか気になりますよね。
先ほどの長野県での調査では
【尿失禁に関して最初に相談する(だろう)相手】
引用:道川ら(2008)「中高年者における尿失禁に関する調査」,
『日本公衛誌』7(55), pp449-445.
URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/55/7/55_449/_pdf
この調査では、男性の割合の倍以上の女性が誰にも相談せずにそのままにしていることが分かります。
きっと尿もれしている女性の多くが、生活の中で何かを制限していたり、パッドをあてて様子を見ているのだと思います。
しかし、動かなければ尿漏れしない、パッドをあてていれば安心というのは根本的な解決にはなっていません。
このまま、何も対策をこうじずにしていれば尿もれは良くなりませんしひどくなる可能性もあります。
ひどくなってしまうと自分でコントロールも難しくなりますから、尿もれだと思ったらすぐに対応するのが大切になるのです。
その対応とは、骨盤底筋トレーニングで骨盤底筋と言われる筋肉を鍛えることです!
尿もれしたら、先ずは骨盤底筋トレーニングをしてみよう!
骨盤底筋と言われる筋肉は、胴体の底の部分にある筋肉です。この筋肉は、臓器を支えたり排便をコントロールしたりしています。
骨盤底筋トレーニングでは、よく肛門を締めて引き上げるようにと言われていますが、肛門だけでなく尿道がある前の部分も意識して締めるのが良い動きです。
なぜなら、骨盤底筋は骨盤底筋群とも言われていて大きく分けて4つの筋肉でできています。そのため、全体的に動かすためには肛門側だけでなく尿道側も意識して締めるとより良い動きができます。
また、体全身を動かす体操のようなトレーニングではなく骨盤底筋だけを締める動きが効果的に鍛えられるトレーニング方法です。
どのようなトレーニングかイメージできない方はこちらの動画を参考にしてみてください。
もっと詳しく知りがい方はこちらの記事も参考にしてください。
骨盤底筋を自分で効果的に鍛えるための5つのコツを教えます
骨盤底筋トレーニングをして尿もれが軽減した事例
50代女性のSさんは、1年前からくしゃみをした時に尿もれが時々あるということで、私の骨盤底筋トレーニングを受けていただきました。
1年前からくしゃみなどで少しだけ尿もれがありました。くしゃみは花粉の時期や風邪をひかない限り大丈夫なので様子を見ていました。
しかし、ジムに行ってで力んだ時に1回尿もれして、それからはもう尿もれが心配になって骨盤底筋トレーニングを自分なりにしてみたが上手くできず、トレーニングを受けてみようと思いました。
トレーニングを受けてみて、力の入れ方や締め方が違っていたのが分かりました。
私に合ったトレーニングプログラムも教えてもらったので頑張ってみます。
そして、トレーニングの2か月半後、Sさんからメールがありました。(Sさんから許可を頂いて掲載しています)
骨盤底筋は直ぐに鍛えられる筋肉ではなくトレーニングには即効性はありません。だから、地道な継続が必要なんです。
Sさんのように地道にトレーニングを継続すれば、尿もれが良くなる可能性は十分にあるんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
50代、60代女性の尿もれは普通ではなく、仕方ないで終わりにするものではないというのが分かっていただけましたか?
年齢を重ねると尿もれがひどくなる可能性だってあります。
- 尿もれしたことあるけどそのままにしている50代、60代女性
- 尿もれは仕方ないからそのままにしている50代、60代女性
- 尿もれで楽しみを制限している50代、60代女性
- このままどうするのと薄っすら不安な50代、60代女性
そんな50代、60代女性の方は、仕方ないからとそのままにしないで正しい骨盤底筋トレーニングをマスターして今のうちから尿漏れ対策をしましょう。
正しい骨盤底筋トレーニングには副作用はありませんし、マスターしてしまえば一生使っていけます。
ぜひ私の骨盤底筋トレーニングを受けてみてください。