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産後の尿漏れが治らない。そのうち治ると思って放っておかないで積極的に骨盤底筋トレーニングをしましょ!

ゆきえ
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産後の尿漏れアイキャッチ
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ゆきえ
骨盤底筋パーソナルトレーナーをしております。20年以上看護師として現場で働き、骨盤底筋訓練の指導を1対1で5年間行ってきました。産後の尿漏れや膣のトラブルでお困りの方にお役に立つ記事を書いています。
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こんにちは。骨盤底筋こつばんていきんパーソナルトレーナーの北條ゆきえです。

 

出産後にくしゃみやジャンプなどお腹に力を入れた時、尿漏れして悩んでいませんか?

 

そして、その尿漏れは、分娩の衝撃からだろうと少し様子をみたものの全く改善する様子がなくて、

 

このまま治らないんじゃないか、もっと酷くなるんじゃないかと不安になっていませんか?

 

実は、産後の尿漏れで悩んでいる人は結構いらっしゃいます。

 

しかし、尿漏れは女性にとって言い辛い症状であるため誰にも言えずに一人悩んでいる方が多いのです。

 

そんな産後の尿漏れも骨盤底筋をきちんと鍛えることで改善することができるんですよ。

 

今回は、産後の尿漏れで悩んでいらっしゃる方に向けて書いてみました。

 

産後の尿漏れの原因

咳をする女性

産後の尿漏れは、くしゃみやジャンプなどでお腹に圧力が加わることで起こる尿漏れが殆どです。

 

このようにお腹に力を入れた時に起こる尿漏れを腹圧性尿失禁ふくあつせいにょうしっきんと言います。

 

この産後に起こる尿漏れの原因は、経膣分娩けいちつぶんべん時の衝撃から尿道を支えている靭帯や筋肉などの骨盤底組織の損傷が原因とされています。

 

分娩時に骨盤底組織が損傷してしまう主な原因に、会陰切開や吸引・鉗子分娩などの医療介入があげられます。

 

会陰切開や鉗子・吸引分娩とは

会陰切開とは

先ず、会陰と言う場所は、外陰部と肛門の間の部分を会陰と言います。分娩時にはこの部分が柔らかくなり、そして伸びることで赤ちゃんが外へ出やすくなります。

 

しかし、この会陰の伸びが悪く分娩に負担がかかる場合、医師の判断でこの部分を切開を行うことがあります。

 

会陰切開の一番の目的は、分娩時の赤ちゃんへの負担を軽減するためですが、その他にも母体の負担を軽減するためや、会陰が複雑に裂傷して周辺組織に大きなダメージが及ぶのを防ぐために切開するのです。

 

この会陰切開は、以前では骨盤底の障害を予防する目的で積極的に行われてきましたが、

 

現在では、会陰切開が産後の骨盤底筋の支持力を低下させ機能障害の要因となり得ると指摘されています。

 

また、厚生労働省委託事業 公益財団法人日本医療機能評価機構の【母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査−科学的根拠に基づく快適で安全な妊娠出産のためのガイドラインの改訂−】の会陰切開の適応によると

分娩時の会陰切開は、ルーティンに行うことで、会陰部裂傷の頻度を減少させる効果や長期間後の骨盤底障害を予防する効果はないので、ルーティンに行う必要はない。したがって会陰切開は、胎児のwell-beingの観点から必要と認められる場合や、会陰部の大きな裂傷を介する場合に行う。ただし、会陰切開を行わない場合、陰唇裂傷などの前方損傷を増加させる可能性があるので、会陰保護手技を慎重に行う必要がある。

とあり、現在では会陰切開は以前より慎重に行っています。

 

鉗子・吸引分娩とは

2010年9月の日本産婦人科学会誌によると、鉗子・吸引分娩は分娩全体の9~15%を占めるとしています。

 

鉗子分娩とは、鉗子という2枚のヘラを組み合わせたような器具があり、これは赤ちゃんの頭を優しく挟めるような形になっています。

 

この鉗子で赤ちゃんのあごから頭をはさみ、お母さんのいきみと同時に赤ちゃんを引き出すのが鉗子分娩です。

 

吸引分娩とは、陰圧がかかる吸引機に繋がれた専用の器具を赤ちゃんの頭に密着させて吸引の圧力で引き出すのが吸引分娩です。

 

陣痛が弱く出産に時間がかかり、赤ちゃんや母体に負担がかかり思わぬトラブルが予想される場合、分娩をスムーズに行うために鉗子分娩や吸引分娩は行われます。

 

私は出産のときにお腹を押されたわよ!

花子さん

 

それはね、クリステレル圧出法と言われてそれも医療介入の1つ。それも産後の尿漏れの要因に挙げられているわよ。

ゆきえ

 

会陰切開と鉗子・吸引分娩と産後の尿漏れとの関連性

会陰切開や鉗子・吸引分娩などの医療介入は骨盤底組織にダメージを与えます。

 

ただ、体はダメージを受けたとしても元に戻ろうとする力がきちんと働きます。産後に骨盤底組織がきちんと元に戻れば問題ありませんが、そのダメージが残り何らかの症状を起こす場合があります。

 

その症状の中の一つに尿漏れがあるんですね。

 

河内(2009)「出産後3年以内の女性の尿失禁と出産との関連性」の研究では

2004年5月~9月に調査 1000名に配布し有効回答者326名

出産直後から2ヶ月までに尿失禁を経験者は48.9%

出産後2ヶ月から現在までの尿失禁経験者は35.5%

尿失禁との関連要因は、骨盤底筋群に負担がかかる吸引・鉗子分娩や陣痛促進剤、会陰切開などがあげられる。

 

また、高岡(2013)「産後尿失禁の有症率と分娩時要因の関連性の検討」でも下記のように述べています。

2011年3月~7月 首都圏で出産した421名に調査し有効回答403名

分娩早期(産後3~5日)の尿失禁の有症率30.8%、有症者の44.7%は産後3ヶ月においても症状が存在していた。

分娩早期の早期の尿失禁は、初産婦および妊娠中の尿失禁有症者に高率で会陰切開の経験者に多く生じていた。

このように、分娩時の会陰切開や鉗子・吸引分娩のような医療介入は産後の尿漏れに関連していることは先行研究でも明らかになっています。

 

産後の尿漏れどうしたら改善するの?

女性?

産後の尿漏れは、会陰切開や鉗子・吸引分娩などで骨盤底組織がダメージを受けることが原因であることが分かりましたね。

 

では、どうしたら改善するのか?

 

それは、やっぱり骨盤底筋を鍛えることで産後の尿漏れを改善することができるんですよ。

 

産後の尿漏れには骨盤底筋トレーニングが有効

産後の尿漏れの大部分がくしゃみやジャンプなどで漏れる腹圧性尿失禁です。

 

腹圧性尿失禁には骨盤底筋トレーニングが有効であることは様々な研究で検証されています。

 

また、薬のように副作用が無いことから腹圧性尿失禁の治療の第1選択として推奨されています。

 

日本泌尿器科学会でも「軽い腹圧性尿失禁の場合は、骨盤底筋訓練で尿道のまわりにある外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くすることで、改善が期待できます。」と言っておりその有効性は明らかです。

 

しかし、骨盤底筋を鍛えるためには正しく動かす必要があります。正しく動かすには骨盤底筋を意識して動いていることを確認することが重要です。

 

正しく動いているか確認するにはこちらの記事を参考にしてください。

 

産後の尿漏れに効く骨盤底筋トレーニングはいつからやっていいの?

産後に尿漏れ!ショック!骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)しなくちゃ!とすぐに始めたい気持ちは凄く分かりますが…

 

早く始めたからといって骨盤底筋を鍛えられるわけではありません!

 

どうして?すぐに始めた方が効きそうなのに…

花子さん

 

それはね、出産直後のお母さんの体は妊娠前の元の体に戻ろうとしていろんな組織が頑張っている時期だからなの。特にダメージを受けた骨盤底組織は分娩直後は傷ついて浮腫んでいたりするから安静が必要なの。

ゆきえ

 

産後の体がゆっくりと戻る期間を産褥期さんじょくきといい産後6週間~8週間をいいます。

 

この期間は、あまり無理をしない方が良いとされています。骨盤底組織も傷が癒えていない所で一生懸命動かしてしまうのは逆効果になってしまいます。

 

骨盤底筋トレーニングを始めるためには、骨盤底組織の傷が癒え痛みがなくなりしっかり元に戻っていることが大切です。

 

産後の尿漏れは少し様子を見て

産後の尿失禁には先ほどから述べているように分娩による骨盤底組織の損傷が主な原因となりますが、女性ホルモンも関係していると言われています。

 

そのため、産後直後から尿漏れがある場合、すぐに治療をするのではなくホルモン状態が安定するまで様子を見ることが多いようです。

 

産後の尿漏れ治療開始時期に関しては、母乳の状況で女性ホルモン状態も変わることから正しいマニュアルはありません。

 

しかし、産後のお母さんの定期健診は産後1ヶ月で終了する場合が殆ど(病院によっては+αがあるようです。)で、1ヶ月後に何か問題があった場合でも3ヶ月後には終了してしまいます。

 

また、生まれたばかりの赤ちゃんがいるため、なかなか病院にも行けない状態ですから、産後1ヶ月の定期健診時に尿漏れがある場合は医師に相談してみましょう。

 

そして、早めに骨盤底筋体操を始めたい人は、その産後1ヶ月の定期健診時に骨盤底筋トレーニングを始めていいか確認しましょう。

 

昨年の夏に参加した、日本女性骨盤底医学会では産婦人科医からは、産後の腹圧性尿失禁に対する積極的な治療は母乳を早めに終了しても6か月後、そうでなければ9か月後と言っていました。

 

しかし、そこまで待たなくても骨盤底組織がしっかり回復していれば尿漏れ改善のために骨盤底筋トレーニングを始めることができますので、担当医に骨盤底筋体操をいつから始めていいか聞いておきましょう。

 

産後の尿漏れの実情は

ママたち

骨盤底筋体操外来で指導をしている時、産後の尿漏れの方々を沢山みてきました。

 

そして、産後の尿漏れで多かったのが「もう直ぐ職場復帰するので!」と育休が終わって翌月から職場復帰なんです!と言う方。

 

お話を伺うと、「そのうち治ると思って様子を見ていたけど、いよいよ来月から職場復帰、でも全然治らないから受診しました。」と言う方が多くいらっしゃいました。

 

河内(2009)「出産後3年以内の女性の尿失禁と出産との関連性」の研究でも「そのうち治ると思うから」と答えた人が全体の54.6%ありました。

 

私が現場で関わった、産後の尿漏れの方々はプライバシーの観点から具体的にお話しできませんが、その多くの方は「そのうち治ると思っていたから放っておいた」という方々。

 

また、出産したところの病院で骨盤底筋トレーニングの指導の有無を確認したところ、口頭だけの説明のみが多く、中には全く説明されていないという方もいらっしゃいました。

 

そして、仕事が始まる前に意を決して受診したものの翌月から仕事が始まるため、もう受診するのは難しいとおっしゃる方も多く、

 

そのため、1回の指導のみでその後は受診されていない方が多く、その後尿漏れがどうなったか知ることができませんでした。

 

しかし、その中でも何人かの方は1ヶ月後に受診され、尿漏れ症状はまだあるものの膣圧がアップしていたり、腹圧がかかる前に膣を締めるコツを掴んで尿漏れが軽減されている方もいらっしゃいました。

 

産後の尿漏れを改善するために

看護師指導

産後の尿漏れを改善するためには骨盤底筋トレーニングが有効です。

 

そして、産後に尿漏れにならないためにも妊娠前から骨盤底筋を鍛えておくことが大切です。

 

骨盤底筋を鍛えるためには骨盤底筋が正しく動いているか確認することが重要であり、ヒップアップやスクワットのような動きだけでは鍛えることはできません。

 

骨盤底筋は体の奥にあるインナーマッスルであり、関節運動がないため自分で今動いているのかを確認することは難しいのです。

 

そこで、骨盤底筋が動いているか確認するのに有効なのが指診となります。

※指診とは膣に指を入れて確認する方法

 

指診をしながら骨盤底筋が正しく動いているか、またどのくらい収縮持続時間がありどのくらいの強さがあるのかを確認し

 

その人にあった骨盤底筋トレーニングのプログラムを考えることが大切なのです。

 

なぜその人にあったプログラムが必要なのかと言うと、必死に頑張れば鍛えられる筋肉ではないからです。

 

むやみやたらに頑張って回数だけをこなしていても、骨盤底筋が有効に動いていなかったり他の違う場所だけが力んで骨盤底筋が動いていなかったりするからです。

 

そのため、疲れたら一旦休憩し、きちんと骨盤底筋を意識して動かすことが大切となります。

 

骨盤底筋は見えない筋肉ですので、正しく動かすためには凄く意識をしなくてはいけません。正しい骨盤底筋トレーニングのやり方はこちらの記事を参考にしてください。

 

まとめ

今回は、産後の尿漏れについてできるだけ分かりやすく書いてみました。

 

現場で見てきた産後の尿漏れの方々の具体的事例があるともっと分かりやすいかなと思いましたが、プライバシーの観点から書くのは止めました。

 

女性にとっての尿漏れは言い辛い症状の上位であり、それだけ尿漏れはデリケートな問題だと私は思います。

 

産後の尿漏れは大きい赤ちゃんが産道を通って外に出てくることを考えれば、それ相応の衝撃がその周辺におよび尿漏れがあるのは当たり前だと思われるかもしれません。

 

しかし、産後の尿漏れを当たり前、仕方ない、そのうち治ると放っておくのは違いますね。

 

産後の尿漏れは明らかに生活の質を下げていますから、ママはハッピーではないはずです。

 

産後の尿漏れは改善します。

 

だから、仕方ない、そのうち治ると放っておかないで骨盤底筋トレーニングを積極的に行いましょう。そして、妊娠を計画している人は今から骨盤底筋を鍛えましょうね!

骨盤底筋トレーニングをマスターしよう

あなたは、尿漏れや膣トラブルなどで悩んでいませんか?
女性のこのようなお悩みには骨盤底筋トレーニングが有効です。
誰にも言えないで悩んでいるあなたに、看護師歴20年以上でカウンセラーでもある私が骨盤底筋トレーニングを行いながらサポートします。
私の願いは、一人でも多くの女性が美しく軽やかに過ごせるようになることです。

生活指導

●骨盤底筋パーソナルトレーナー
●心理カウンセラー
  北條ゆきえ

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