こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です
子宮を取る手術をした女性は、もう子宮がないため子宮がんの心配や生理のわずらわしさから解放され安心するかもしれません。
しかし、子宮がなくなっても卵巣や膣は残っているので婦人科の定期的な検診は必要です。
また、子宮がなくても膣から膀胱や直腸、また膣そのものが落ちてくる骨盤臓器脱になる可能性はあるのです。
子宮だけを取る手術をした後でも女性であるなら以下の2つは大切です。
- 婦人科の定期的な検診
- 骨盤底筋トレーニング
子宮を取る手術をした後もやっておくべき2つのこと
子宮をとる手術をした女性は、子宮筋腫や子宮腺筋症などで長年重い生理で苦しんでいたことでしょう。
そして、子宮がなくなることで毎月のひどい生理から解放され日常が快適になったという方も多いですね。
そうすると、生理がなくなるので婦人科系の病気に無頓着になりがちです。
しかし、子宮を取った後でも女性なら是非以下の2点に気を付けましょう!
- 婦人科の定期的な検診
- 骨盤底筋トレーニング
1.婦人科の定期的な受診
子宮を取っても卵巣や膣は残っています。
また、子宮を取る手術でも全部取るのではなく子宮の下の方だけを残している場合もあります。
そうすると以下の様な残っている臓器の婦人科系のがんは忘れてはいけません。
- 卵巣の病気
- 膣がん
- 子宮頸がん(子宮の下の部分を残している場合)
卵巣の病気
卵巣が残っていれば、卵巣嚢腫や卵巣がんになる可能性があります。
卵巣嚢腫や卵巣がんの初期は、自覚できる症状はほとんどありません。
そのため定期的なチェックが必要です。
膣がん
まれではありますが、膣もがんになるます。
膣がんの症状では、おりものや出血、性交時の痛み、下腹部の痛みなどがあります。
しかし、膣がんも初期の症状はほとんどありません。
そのため、定期的ながん検診でチェックが必要となります。
子宮頸がん
子宮の膣側にある部分が子宮頸部と言われる部分です。
子宮を取る手術をしても子宮頸部だけを残す場合があります。
自分はどんな手術をしたのか覚えておきましょう。
子宮頸がんは、症状が無いことで知られています。そのため年1回の定期的な検診が必要です。
子宮頸がん検診は、定期的な検診の実施により子宮頸がんの早期発見につながります。
これら子宮以外の婦人科系のがんは、初期の症状はほとんどありません。
そのため、子宮を取って生理がなくなっても定期的な検診が大切です。
2.骨盤底筋トレーニング
膣から臓器が落ちてくる骨盤臓器脱は、子宮が落ちてくるイメージが強いため子宮を取ってしまえば関係ないと思いがちです。
しかし、子宮を取っても膀胱や直腸が膣から下がってくる可能性があります。
また、子宮を取った場合、子宮を支えている組織がなくなりますので膣そのものが落ちてきたり、子宮がなくなった場所に小腸が落ちてくることもあります。
子宮を取った方が骨盤臓器脱のリスクが高くなるとも言われています。
そのため、子宮がなくなったからといって骨盤臓器脱のにならないと安心してはいけません。
子宮がとった後も骨盤臓器脱のリスクを軽減するために骨盤底筋トレーニングを積極的に行うことが大切です。
骨盤底筋トレーニングをマスターするにあたり女性にとってデメリットは全くありません。
そして、骨盤底筋トレーニングは副作用が無くいつでもどこでもできるトレーニングです。
”まだ私は関係ないわ”と思わずに、子宮を取る手術をしたなら積極的に動かしていきましょう。
子宮を取る手術をした女性のみなさんが、ご自分でも骨盤底筋トレーニングができるように私から4つのポイントをご説明します。
骨盤底筋の鍛え方の4つのポイント
骨盤底筋を鍛える時は、自分の骨盤底筋の場所をしっかりと意識して動かすことが大切です。
頑張って骨盤底筋を鍛える体操をしていても、そもそも骨盤底筋を意識できないのなら効果的に動かしているとは言えません。
ポイント1:骨盤底筋の場所を認識する
骨盤底筋の場所は自転車のサドルに当たる部分です。
また、椅子に座ると両方のお尻に骨(坐骨)が当たります。
その両側の坐骨の内側にあり尾骨から恥骨にかけてハンモック状に広がっています。
椅子に座ってトレーニングをする時は、股間にタオルをあててトレーニングをすると骨盤底筋の動きが感じやすくなります。
上の画像の様にバスタオルをロール状にして股間に当ててみてください。
ポイント2:骨盤底筋に意識をフォーカスする
骨盤底筋の場所が分かったら、そこをギューッと締めてみましょう。
動いているかハッキリと分からない人は、入浴時に膣に指を入れて動かしてみてください。
骨盤底筋を動かした時に指に抵抗を感じられたらきちんと動いています。
ポイント3:動かす時にイメージしてみる
骨盤底筋を動かす時に以下のイメージをしてみてください。
- 猫と尻尾をクルクルと自分の方向に丸める
- クリトリスをお辞儀させる
- 膣から麺類を吸い上げる
骨盤底筋は、体の奥にあり関節運動がないため自覚がしにくい筋肉です。
そのため、イメージしながら動かすことはとても有効です!
ポイント4:骨盤を正しい位置にして動かす
反り腰や椅子にズリっと座ると骨盤が正しい位置になく骨盤底筋は均整が保たれず効果的に動かすことができません。
そのため、骨盤底筋を鍛える時は、正しい姿勢を意識して動かしましょう。
もっと詳しい骨盤底筋トレーニングについてはこちらの記事を参考にしてください
骨盤底筋トレーニングをするなら骨盤底筋をしっかりと意識しましょう!
骨盤底筋の正しいやり方 あなたはきちんと動かせていますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子宮だけを取った手術をした後もやっておくべきことは以下の2つです。
- 婦人科の定期的な検診
- 骨盤底筋トレーニング
女性である以上、子宮を取ってもこの2つは忘れてはいけません。
婦人科がん検診は、年に1回受けましょう。
骨盤底筋トレーニングは、毎日行い気づいたらいつでもどこでも積極的に動かしてくださいね。
骨盤底筋トレーニングをご自分でやってみて以下の様なことがありましたらぜひご相談ください。
- 骨盤底筋がどこだか分からない
- 骨盤底筋が本当に動いているのか分からない
- きちんと正しいトレーニング方法が知りたい
- 膣が締められているのか分からない
骨盤底筋は、体の奥にあり関節運動がないため自分では動きが分かりにくい筋肉です。
一生懸命トレーニングしていても実は骨盤底筋が全然動いていなかったということは少なくありません。
今のうちから正しい骨盤底筋トレーニングをマスターしましょう。
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完全予約制
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