こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です
女性が尿漏れになった時、本心はどこにも行きたくないし誰にも言いたくないですよね。
そんな思いから、ひどくなったら病院に行こうとそのまま放置したり、足が遠のいてしまいます。
そして、泌尿器科のイメージもあまり良いものではないですよね。
どうしても女性が思い浮かべる泌尿器科のイメージは以下のようなものです。
- 性病
- 男性医師
- 男性患者が多い
だから、できるだけ泌尿器科は避けたい!と思ってしまうのが女性の心情です。
しかし、やっぱり尿漏れは女性であっても泌尿器科がオススメです!
女性の尿漏れで泌尿器科がオススメな理由
尿漏れには、お腹に力を入れると漏れる尿漏れや我慢できなくて漏れてしまう尿漏れなどいくつかのタイプがあります。
その尿漏れのタイプにより原因は様々であり個人によっても異なります。
「最近、尿漏れが…」といって総合的に判断をしないといけないんです。
泌尿器科がオススメな理由 その1
くしゃみやジャンプで漏れる尿漏れであっても何が隠れているか分かりません。
尿漏れがある以上、やっぱり尿と関係のある体の部分をきちんと検査して評価する必要があります。
そんな尿に関連する検査が充実している所、また、治療に精通しているのはやはり泌尿器科です。
そして、一連の検査をして総合的に判断し的確な治療やアドバイスをもらえるのも泌尿器科なのです。
泌尿器科がオススメな理由 その2
膀胱炎や頻尿など尿に関する一般的なものは、もちろん内科でも診てもらえます。
しかし、尿に関する知識はやっぱり泌尿器科の方が詳しい。
なぜなら、医師にはそれぞれの専門分野があります。医師だからといって体の全てが分かるわけではありません。
医師たちは、自分の専門分野の学会に参加して最新情報をアップデートしていますから、尿に関することはやはり泌尿器科の方がいいんです。
婦人科という選択肢は?
婦人科は、膀胱炎で薬を出すことはできます。
しかし、婦人科がメインで診ている部分は、子宮と卵巣、卵管、膣。
陰部は泌尿器科と婦人科半々といったところでしょうか。
そして、私が女性専門外来の泌尿器科で働いていた頃、来院した女性からよく聞いていたのは
「婦人科で相談したら、出産したら仕方ないと言われた」とか「婦人科で尿漏れはちょとだったらパッドつけてと言われただけ」というものでした。
婦人科でも女性の尿漏れをきちんと診てくれる医師もいますが、そのような医師は全体的に多くありません。
以前いらした尿漏れのお客様は、対応できる症状に尿漏れがあったので婦人科を受診したら「うちに来ても困る」と言われたと話してくださいました。
たとえ、尿漏れで婦人科に行ったとしても、紹介状を渡されて泌尿器科の受診を勧められることでしょう。
そのため、尿漏れは始めから泌尿器科を受診することをオススメします。
泌尿器科の医師が男性だから行きたくない
尿漏れは、女性が言いたくない症状の1つです。
尿漏れのことを女友達にも言いたくないのに、男性にはもっと言いたくないですよね。
泌尿器科の医師は男性が多いイメージが強いですよね。
女性は女性スタッフを求めるのか?
第31回日本老年泌尿器科学会で面白い発表がありました。
それは、女性泌尿器科外来を受診した患者は女性の医療従事者を求めるか?というもの。
KKK高松病院 藤井ら
【結果】回答者44名、平均年齢69.8歳、女性の医師を希望すると回答が多かったのは外来診療医(100%)、外来看護師(93%)、執刀医(91%)、事務(48%)、麻酔科医(25%)
【考察】当院女性外来受診の患者は外来診療に関しては女性を強く希望し、また男性を希望する意見はなかった。75歳以上でも同様の結果が得られ、年齢に関係なく羞恥心が高いことが分かった。
KKK高松病院 藤井ら
尿に関することや泌尿器科でみてもらう場所を考えると女性は女性スタッフを求めるのは仕方ないですよね。
女性のための泌尿器科に行こう
泌尿器科は男性医師が多いイメージですよね。
でも、今は女性の医師が全体的に増え、それと同時に泌尿器科の女性医師も増えています。
そして、女性専門の病院や外来も増えています。私が以前働いてところも女性専用外来でした。
現在は、女性のために綺麗で安心して受診できる泌尿器科も増えています。
絶対に女性スタッフがいい!という人は、ネットで女性専門泌尿器科を検索してみてください。
また、予約をする時に、女性医師希望と意思を伝えましょう。
まとめ
女性にとって尿漏れは言いにくい症状の1つです。
そのため、女性はどうしても泌尿器科を避けたくなります。
でも、尿漏れを専門にみているのは泌尿器科です。
尿に関することは他のどの科よりも泌尿器科がスペシャリストです。
尿漏れで病院に行くなら泌尿器科を受診しましょう。
男性医師に抵抗がある場合は、女性医師を探してみてください。
そして、予約する時は「女性医師希望」と伝えましょう。