こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です
産後にくしゃみやジャンプで尿漏れする女性は少なくありません。
でも、そんな尿漏れとはちょっと違う産後の尿漏れが「お風呂上がりの漏れ」です。
この様なお風呂上がりの漏れを一般的に湯漏れと表現します。
お風呂上りにパンツが濡れて、「どうして?」と不思議に思うかもしれません。
そんなあなたに、産後のお風呂上がりの湯漏れについて、「どうして起こるのか?」また「3つの予防対策」を説明します!
【産後の尿漏れ】お風呂上がりの尿漏れは尿じゃなくてお湯
1人目の出産でくしゃみやジャンプで尿漏れを経験していたあなた。
しかし、2人目からはちょっと違うタイプの尿漏れが…それは、お風呂上がりの尿漏れ。
お風呂でさっぱりキレイになったのにパンツに濡れると、また着替えたり不快でめんどうですよね。
そんなお風呂上がりの尿漏れは、尿ではなくて膣に入ったお湯なんです。これは【お湯漏れ】とも言われています。
このお風呂上がりの尿漏れは産後の方にみられることが多いですが、出産経験のない20代や30代の女性でも起こることはあります。
なぜ、出産経験がないのに…?と思うかもしれませんが、骨盤底筋という筋肉が弱ければ出産経験のない若い女性でも起こりえるんです。
産後のお風呂上がりの尿漏れ【お湯漏れ】はなぜ起こる?
お風呂上がりの尿漏れ【お湯漏れ】が起こる大きな原因は、骨盤底筋という筋肉が弱くなり膣にゆるみができてしまうためです。
骨盤底筋という筋肉は、背骨の先端の尾骨から下腹部の硬い骨恥骨にかけてハンモック状に広がっています。
膣は、骨盤底筋の中央に位置していますので。骨盤底筋が弱くゆるんでしまうと膣もゆるくなってしまいます。
そして、骨盤底筋が弱くなる主な原因が膣からの出産になります。
しかし、出産以外にも以下のものがあります。
- 極度の便秘・ひどい喘息
- アスリート並の運動
- 極度の運動不足
産後の尿漏れ【お湯漏れ】の3つ予防対策
今回ご紹介する産後の【お湯漏れ】対策をしていただければ、ほとんどパンツが濡れることはありません。
1.湯船の浸かり方を気を付ける
お風呂に入るとリラックスするために背もたれにもたれダラ~っとしますよね。
しかし、この姿勢は膣にお湯が入りやすくなってしまう姿勢なんです!
膣にお湯が入らない姿勢は、姿勢を正して膣とバスタブが垂直になる感じの姿勢がいいです!
これは、2014年「第16回日本女性骨盤底医学会」でLUNA 骨盤底トータルサポートクリニックの理学療法士の重田さんが「女性の悩み!腟からのお湯漏れ・腟排気音への対策指導~骨盤底トレーニングを中心として~」という演題で発表されていたものです。
この研究によると「背もたれにもたれた状態より、姿勢を正し湯船の浸かった方がお湯漏れ対策に有効」ということでした。
2.体の拭き方を工夫する
お風呂上がりのお湯漏れは、動き出してお腹に力が入ったときに膣からお湯が出てきます。
なので、服を着る前に膣に入ったお湯を出しきってしまえばいいんです。
方法
- バスタオルをロール状にする
- それを股間に当て挟む
- そのまましゃがみ込み息張る
体を拭いて着替える前に、上記を行えば膣に入ったお湯がでてくれますのでパンツが濡れるはありません。
でも、なかには体を拭いている途中で漏れてくる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、浴槽から出たら洗い場でしゃがみ込んで息張り、さらにバスタオルを挟んで息張ってみてください。
3.トレーニングで骨盤底筋を鍛える
産後のお風呂上がりの尿漏れ【湯漏れ】は骨盤底筋が弱いために起こります。そのため、しっかりと骨盤底筋を鍛えることが大切です!
しっかりと骨盤底筋を鍛えるために以下の3つのコツがあります。
- 骨盤底筋の場所を理解する
- 自分の意思で骨盤底筋だけを動かす
- 呼吸と連動してトレーニングする
1.骨盤底筋の場所を理解する
骨盤底筋は、胴体の底にあるため見ることができません。そのため、まずはしっかりと自分の骨盤底筋の場所を理解することが大切です。
骨盤底筋は、縦は尾骨から恥骨にかけて、横は左右のお尻の骨の内側にあります。自転車に乗ったときにサドルに当たる部分が骨盤底筋です。
2.自分の意思で骨盤底筋だけを動かす
骨盤底筋トレーニングを指導すると、よくお尻を上げたり内ももをしめたりする方がいます。しかし、これは効果的に骨盤底筋は動いていません。
下記のイラストの様な動きだけでは骨盤底筋は動きません。
骨盤底筋は意識を集中させないと正しく動かないため、余計な動きをしたとたんに骨盤底筋は動かなくなります。
一番大切なことは、自分の意思で骨盤底筋だけをピンポイントで動かすことです。
3.呼吸と連動してトレーニングする
骨盤底筋は、4つの筋肉でできているインナーユニットの1つです。
- 肺の下にある横隔膜
- お腹に帯状に広がる腹横筋
- 背骨についている多裂筋
- 胴体の底にある骨盤底筋
この4つの筋肉は箱状になっていて連動して動き内側の圧は一定です。
呼吸をするとインナーユニットの横隔膜は以下のように動きます。
- 息を吸うと肺は大きくなり横隔膜を押し下げ
- 息を吐くと肺は小さくなり横隔膜は引きあがる
4つは連動していますので、骨盤底筋は以下のように動きます。
- 息を吸うと骨盤底筋は押し下がり(ゆるみ)
- 息を吐くと骨盤底筋は引きあがる(しまる)
そのため、最も効果的にトレーニングするためには以下の動きになります。
- 息を吐きながら骨盤底筋をしめ上げ
- 息を吸いながら骨盤底筋をゆるめる
まとめ
産後の尿漏れでタイプの違うのが、お風呂上がりの尿漏れ。だけど、これは尿ではなく膣に入ったお湯。そのため【お湯漏れ】とも言われます。
この【お湯漏れ】の原因は、骨盤底筋が弱くなりゆるんだからです。
このお湯漏れの3つの対策は、
- 湯船には姿勢を正して入る
- お風呂上りにバスタオルを挟んで息張る
- 骨盤底筋トレーニング
産後にこのお湯漏れがあるということは、骨盤底筋が弱くなっているのは確かです。
骨盤底筋が弱いと尿漏れだけでなく子宮脱(骨盤臓器脱)になるリスクが高まります。
骨盤底筋を鍛えることは女性にとってメリットしかありません。これからの自分のために正しい骨盤底筋トレーニングマスターしたいという方は是非ご連絡ください。
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