過活動膀胱の薬をずっと飲んでいる人が注意する2つのポイント

こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です

我慢できない尿漏れや頻尿は過活動膀胱の主な症状です。

そしてこのような症状は、過活動膀胱にみられ女性の排尿障害の1つであり日常生活にとても支障をきたします。

我慢できない尿漏れや頻尿の過活動膀胱には、膀胱に尿を溜められるようにすることで改善できると言われています。

膀胱に尿を溜められるようにするには、薬や膀胱訓練、骨盤底筋トレーニングが有効です。

過活動膀胱のような症状で薬を飲んでいる場合同じ薬を長い間飲み続ける方が多くいらっしゃいます。

そんな時、泌尿器科専門の病院まで行くのが面倒だからと近所の内科クリニックで薬だけを処方してもらうという方も多くいるようです。

同じ薬を飲んでいて調子が良いなら問題ありません。

しかし、同じ薬でも徐々に調子が悪くなる場合もあります。

そんな時、注意していただきたいポイントは以下の2つです。

• トイレが以前より近くなった
• トイレに行ってもスッキリしない

今回の記事は、過活動膀胱で既に内服治療している方で以下のような方が対象です

• 長い間、過活動膀胱の同じ薬を飲んでいて最近調子が悪い
• 薬を飲んでいる間、定期的な検査をしていない
• 泌尿器科専門医ではなく近所の内科で薬だけ処方してもらっている

また、膀胱訓練について興味がある方はこちらの記事もどうぞ
女性の我慢できない尿漏れに有効な膀胱訓練のポイント

過活動膀胱の薬はどんな薬？

過活動膀胱は、尿が溜まっていないのに膀胱が勝手に動き出し収縮させて尿を出そうとします。

そのため、以下のような時に急にトイレに行きたくなり我慢できなくなります。

• 尿意を感じると
• 水の音を聞くと
• 帰宅し玄関の前で

このような症状を抑えるために使われているのが、膀胱の動きを抑える薬です。

過活動膀胱の薬を長期間飲んでいる人が注意すべき2つのポイント

本来、泌尿器科専門病院でこの薬をもらって飲んでいる人ならば定期的に検査をしていると思います。

しかし、泌尿器科専門病院でなく近所の内科で薬だけをもらっている場合、一般的な尿検査だけでそのままという人が多いのではないでしょうか。

でも、膀胱の収縮を抑える薬を飲んでいるならきちんと定期的に膀胱の働きを評価することをおすすめします。

注意すべきポイント1：最近、トイレが以前より近くなった…

過活動膀胱で膀胱の収縮を抑える薬を長期間飲んでいると、排尿する時の膀胱の収縮が鈍くなる場合があります。

そうなると、排尿しても全部の尿を出し切れなくなることがあります。

排尿しても全部出ずに残っているためさらに尿が溜められません。

そのため、トイレが近くなってしまいます。

注意すべきポイント2：トイレに行ってもスッキリしない

この場合もポイント1と同じような理由から起こります。

過活動膀胱の薬は、膀胱の過剰な動きを抑えて尿を溜めるように働きます。

そのため長期間薬を飲んでいる場合、排尿する時に膀胱がきちんと動かずにスッキリと尿を出し切れなくなるんです。

このような状態になると、トイレに行っても全部尿を出し切れず膀胱に尿が残っているためスッキリしないということが起こるんです。

トイレが近い、スッキリしない場合どうしたらいいのか？

では、トイレが近くなったり、トイレに行ってもスッキリしなかった理する場合どうしたらいいのか？

先ずは、きちんと薬を飲んでいても調子が悪いということを薬をもらっている医師に具体的に説明しましょう。

薬を飲んでいるから大丈夫と思っていてはいけません。

薬を飲んでいても調子は変化します。

ちょっとした変化もそのままにせずきちんと医師に相談することが大切です。

薬を出している医師は、どんな調子なのか伝えてもらわないと状態を把握ことはできませんのできちんと自分の変化を報告しましょう。

そして、薬を飲んでも調子が悪いければ、膀胱機能の検査を行いきちんと評価して対応策を考えてくれます。

まとめ

我慢できない尿漏れや頻尿の相談をすると泌尿器科ではなくても気軽に対応してくれます。

本来なら、過活動膀胱の薬を飲んでいるなら定期的に膀胱の働きをチェックする検査を行います。

しかし、薬を出している医師が泌尿器科専門医でない場合、このような定期的な検査をしていないこともあります。

薬を飲んでいれば、病院に通っていれば全て大丈夫ということではありません。

そのため、我慢できない尿漏れや頻尿で薬を飲んでいて1度も泌尿器科を受診していない方は以下の2つのポイントに気を付けてください。

• トイレが以前より近くなった
• トイレに行ってもスッキリしない

また、我慢できない尿漏れには骨盤底筋トレーニングも大切ですので正しく骨盤底筋を鍛えましょう。

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