こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です
女性は骨盤底筋という筋肉が衰えると膣から子宮や膀胱・直腸が落ちてきます。その様な状態を骨盤臓器脱と言います。
今回は、女性特有の不快な症状となる骨盤臓器脱について分かりやすくお話しします。
女性の骨盤の中はどうなっている?
女性の骨盤の中には、男性にはない子宮と膣があります。
子宮は膀胱の後ろ側に位置し、子宮の下には膣があり膣は体の中と外をつなげています。
そして、女性の膀胱から尿を出すための管(尿道)は、男性より短くなっています。
子宮と膣があること、尿道が短いことが男性とは違う点です。
子宮や膀胱が出てくる骨盤臓器脱は女性特有の病気
女性特有の病気である骨盤臓器脱はこの漢字の並びだけを見ると怖そうな感じがしますよね。
しかし、この病気はがんのように生死にかかわるものではありませんので必要以上に怖がらなくても大丈夫です。
また臓器が出てくる!と思うと、急に飛び出してきてしまうと想像しがちですしがこの病気の進行は実に緩やかです。
そのため、外に出てくるまで痛くも痒くもないという方が殆どです。
膀胱が下がってくる膀胱瘤
膀胱が膣に向かって下がってくることを膀胱瘤と言い膀胱脱とは言いません。
では、どうして脱ではないのか。それは、膣から出てきても膣の壁を割いて膀胱が外に飛び出るわけではないからです。
正確には膀胱が膣の壁を押し出している状態です。
膣の壁には前の壁と後ろの壁があります。ピンクに縁取とられているのが膣の壁になります。
これを見ると、膀胱は膣の前の壁を中から押し出しているだけで外に飛び出していないのが分かりますね。
膀胱がコブのように見えるので膀胱瘤と表現します。
そして、最初の図と比べると、膀胱が下がり、尿道は直線ではなくて曲がっているのが見えます。
膀胱瘤では膀胱が下がり尿道が曲がるため尿が出にくいなどの排尿の不具合が出ることもあります。
そのため、膀胱瘤では尿がきちんとでているかどうかがとても重要になります。
膀胱が少し下がっている時は、くしゃみやジャンプの尿漏れが起こりやすくなります。
子宮が膣から出てくる子宮脱
子宮が膣から出てくることを子宮脱と言います。
子宮は出産のために膣と繋がっていますので落ちると膣からそのまま出てきしまうため脱という表現します。
子宮脱はインパクトがあるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
子宮は硬いため下がってくるとピンポン玉が挟まった様な異物感があるため比較的速い段階で気づく方もいらっしゃいます。
直腸が下がってくる直腸瘤
直腸が膣に下がってくることを直腸瘤と言います。この場合も膀胱と同じ理由で、脱ではなくコブ(瘤)と表現します。
直腸瘤の場合は、膣の後ろの壁が押し出されている状態です。
上のイラストの様に直腸が肛門より下がり膨らんでしまうと膨らんでいる部分に、便が溜まってしまい便が出づらい状態になってしまいます。
では、どこに行けばいいのか?
詳しく診てもらいたいけど、どの病院に行けばいいのかインターネットで検索しますよね。
検索する時のオススメキーワードは以下になります。
- 骨盤臓器脱
- 女性骨盤底
- ウロギネセンター(ウロは泌尿器科、ギネは婦人科)
骨盤臓器脱は女性泌尿器科だけでなく婦人科でもみています。
どっちにしていいのか分からない時は、病院に電話をして直接確認をしてみましょう。
まとめ
今回は女性の骨盤底筋が弱くなって起こる骨盤臓器脱についてお話ししました。
骨盤臓器脱は骨盤底筋の衰えで膣めがけて重力で膀胱や子宮、直腸が落ちてくる病気です。
落ちてくる原因は、骨盤底筋が何らかの原因で弱くなってしまうからです。
骨盤臓器脱には以下の3つがあります。
- 膀胱瘤
- 子宮脱
- 直腸瘤
これらの骨盤臓器脱を予防するためには、骨盤底筋鍛えることが大切です。
骨盤底筋トレーニングは骨盤底筋に意識をフォーカスして動かすことが大切です。
骨盤臓器脱に限らず骨盤底筋を鍛えることは女性にとってメリットばかりです。
今のうちから正しい骨盤底筋トレーニングを学びマスターしましょう。
膣の異物感などはデリケートゾーンの悩みだけに誰にも言えずに不安で一人悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
また、夫婦生活などでも悩みを抱えがちです。
私は病院で誰にも言えずに不安を抱えて心を痛めている女性を沢山みてきました。
一人で悩んでいる女性にお手伝いできれば幸いです。
お申し込み
完全予約制
営業時間:9:00 ~ 21:00 土日祝日も可
場所:神楽坂駅1a出口徒歩2分、牛込神楽坂A3出口徒歩3分、東京メトロ飯田橋駅B3出口徒歩7分
料金(税込):初回来店90分16,500円、初回オンライン90分13,500円、初回相談のみ60分9,800円
※クレジットカード可(JCB以外)