リングペッサリーとは子宮脱(骨盤臓器脱)での保存的治療です。
子宮脱(骨盤臓器脱)の根本的な治療は手術ですが、何らかの理由で手術をできない方は日常生活を快適に過ごすためにリングペッサリーを使用します。
この方法は昔から行われていますが、以前の管理は常に膣内に挿入しておく連続装着方式でした。
しかし、現在は自分で毎日リングペッサリーを出し入れする自己着脱方式が推奨されています。
この管理は眼鏡と同じ感覚で、朝活動する前に挿入し夜寝る前に取り外します。海外では当たり前のように行われている管理です。
しかしながら、日本の多くの医療機関が連続装着方式とし3ヶ月に1度程度病院で消毒をし、また直ぐに挿入するという方法をとっています。
膣内に持続的にリングペッサリーが挿入されているといづれは以下のようなトラブルが起こります。
- おりものが多くなる
- おりものが臭う
- 出血
- 膣内のただれ
これらのトラブルが起こるとリングペッサリーを一度取り外し、膣内が健康になるまで待たなくてはいけません。
または、自己判断で病院に行かず膣内のトラブルを放置しリングペッサリーと膣粘膜が癒着し取れなくなる事例報告は少なくありません。
日本でのリングペッサリー自己着脱方式を広めるために当店でも自己着脱指導を実施しています。
自分で出し入れするなんて!と思うかもしれませんが適切な指導を行えば不安なく行え難しくはありません。
私が指導した最高齢女性は83歳です。30分程度で上手に出し入れでき、ご本人がとても喜んでいたのを今でも思い出します。
当店では自己着脱方法だけでなく、その必要性についてや管理方法なども冊子を用いて分かりやすく指導します。
自己着脱の必要性や方法についてはこちらの記事を参考にしてください。