こんにちは。看護師歴28年、 骨盤底筋トレーニング【YUI】の 北條裕紀恵です
排尿の記録は尿漏れを客観的に分析するためにとても大切な記録になります。
排尿日誌をつける目的は下記になります。
- 排尿状況を客観的に分析
- 1日の飲水状況をみるため
- 尿の漏れる状況を把握するため
そして、これらの状態を客観的に分析することで膀胱の働きを評価することができます。
今回は、排尿日誌をつける時に必要なものと、具体的な書き方について説明します、
排尿日誌に必要な物
排尿日誌をつける時、記録用紙と計量カップが必要です。
計量カップは量が計れるものであれば何でも大丈夫です。100円ショップで簡単に手に入ります。
計量カップ
尿が取れて計ることができれば何でも構いません。
私が排尿日誌をつけた時はペットボトルを代用しました。こちら
このように、ペットボトルの入り口部分を切り取り尿が入りやすい様にして50ml刻みで自分でメモリをつけました。
たっぷり入れられてプラスチックでしっかりとしているので使いやすかったです。
記録用紙
記録用紙は特別なものは必要ありません。
記録が分かるものであればなんでもOKです。
ただ,記入する項目だけはしっかり押さえておきましょう。
そして、時系列に記入しましょう。
項目1:排尿時間
これは、トイレに行った時間です。
もし、トイレに行って尿が出なかった場合、トイレに行った時間は書きておきましょう。そして、コメントに「尿は出なかった」と書いておいてください。
排尿量
出た尿の量を書いてください。
厳密でなく目盛はザックリでいいですのでカップ取り計った尿量を書きましょう。
尿意
尿意とは、トイレに行きたかった度合です。
- 凄く行きたかった
- 普通に行きたかった
- 行きたくなかったけど念のために行った
この三段階で書いてください。
尿漏れの有無
尿漏れしたらどのくらい漏れたか大体で良いので書きましょう。
尿漏れした量を厳密に図らなくていいので、自分の感覚でどのくらい漏れたかザックリと書いてください。
尿漏れの状況
尿漏れした場合、どんな状況で尿がもれたか具体的に書きましょう。
- くしゃみをした時
- ジャンプをした時
- 服を脱いでいる途中で
- トイレに向かっている途中で
などなど、どんな状況か分かるように書いてください。
水分を飲んだ時間と種類と量
水分とは、水やお茶、コーヒー、牛乳などなど液体を飲んだ時に記録すれば大丈夫です。しかし、以下のものは除外します。
- 味噌汁
- スープ
- お米を炊く時の水
などのご飯を食べる時の水分は入れる必要はありません。
水分量は、何をいつ飲んだのか飲んだ時間と量、種類をしっかりと書いてください。
下は排尿記録用紙サンプルですのでご自由にお使いください。
具体的な記入方法
あまり深く考えず単純にトイレに行ったら量を量って記入すると思ってくださいね。
ただ、注意点がいくつかありますのでそこだけは押さえておきましょう。
1回分の記録のスタートから終わりまで
24時間ではなく、排尿記録をスタートする朝起きた1回目のトイレから翌朝の1回目のトイレまでを記入してください。
単純に24時間ではありません。2度寝する場合は完全に起きた時を翌日の朝にしてください。
排尿日誌は3回分(3日間)記入する
排尿日誌を1日分だけ記入しても排尿パターンを把握することはできません。
そのため、最低でも3回分(3日間)が必要となります。
なるべく3回のうち1回は仕事中を入れることがベストです。
それは、家にいる時と仕事の時での水分摂取や排尿パターンに違いがあるかもしれないからです。
そのため、3日間連続て記録をしなくていいので、できる日を選んで3日分記録をしてください。
また排尿日誌を記録する時は、できるだけ症状がある時を書くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
排尿トラブルでまだ病院を受診を考えているなら排尿の記録をして受診すると診察がとてもスムーズになります。
排尿する度に量を量り、記入するのは面倒かもしれません。
しかし、排尿の記録から得られる情報は実に多いのです。
排尿の記録を面倒だからといって1日しか記入しない方も多くいらっしゃいますが、1日では何も読み取ることができません。
排尿の記録は、排尿パターンや飲水パターン、また生活パターンを読み取ることができ、さらに膀胱の機能まで予測することができます。
そして、自分のパターンを知ることでだけで症状が改善される人も沢山いらっしゃいます。
そう考えると、排尿トラブルに排尿の記録は欠かせないものと思いませんか?
もし、尿漏れで困っていたら3日だけ頑張って書いてみましょう!